2020-01-01から1年間の記事一覧
サルコペニアによる嚥下障害 脳血管疾患の既往や神経難病等、嚥下障害を引き起こしそうな既往が無いにも関わらず、実際には嚥下に困難を抱える高齢者の方を施設ではよく目にするかと思います。 90歳になってもとんかつをもりもり食べている方もいれば、78歳…
窒息の原因となる食品 窒息してる?大丈夫?をどう判断するか 不完全閉塞時の症状 完全閉塞時の症状 窒息時の対処法 意識のある場合 ハイムリッヒ法 気道異物除去の手順|日本医師会 救急蘇生法 (med.or.jp) 背部叩打法 胸部突き上げ法 意識がない場合 異物…
アルツハイマー型認知症患者のIADLに対する認知リハビリテーション (A randomized cross-over controlled study on cognitive rehabilitation of instrumental activities of daily living in Alzheimer disease) A randomized cross-over controlled stud…
「ブレーキ管理」の外的補助手段ー自動ブレーキ付車いす 「急に立ち上がって危ない」に対応可能な車いす おわりに… 車いす移動自立、車いす⇔ベッド・トイレ移乗自立の判断をする時に、身体機能とともに大きなポイントとなるのが【リスク管理】です。 リスク…
認知症の「同じことを何度も聞く」症状への対処法 ローテクエイドーメモ帳の活用法 全面付着の付箋を手の甲や腕に貼る 帽子式目の前メモ帳 ローテクエイド-ホワイトボード・伝言板 ミドルテクエイドーICレコーダー ICレコーダー活用法-アラーム機能- ICレコ…
前回は記憶の行動観察評価・評価スケールについてまとめました。 ryo-kobayashi.hatenablog.com それを踏まえて、今回は評価スケールをつけるにあたって、会話や行動から記憶を評価するポイントをまとめていきます。 会話・行動から見る記憶障害の評価 評価…
記憶障害は認知症の中核症状の一つです。 記憶障害の程度や、残存する記憶に関する機能の特性を知ることは、その方のケアをより良いものへするために必要なことです。 しかし、多くの認知症の方に対して、既存の検査バッテリーを用いた評価は負担が大きい+…
今回から何回かにわけて各食形態の特徴と、適応についてまとめていきます。 まずは食形態を考える上でかかせない【嚥下調整食学会分類】についてご紹介した後に、ミキサー食の物性・特徴と適応について勉強したことをまとめていきます。 嚥下調整食学会分類2…
◆目次◆ 完全側臥位法とは?完全側臥位法のポジショニング 完全側臥位法のメリット=咽頭側壁に保持できる量が増える 食塊の通り道ー誤嚥と喉頭侵入 食塊の動きと重力の関係 完全側臥位と重力①-嚥下前誤嚥ver 完全側臥位と重力②-嚥下後誤嚥ver. 完全側臥位の…
Dysphagia as an early sign of cardiac decompensation in elderly; case report (高齢者の心機能低下の初期徴候としての嚥下障害:ケースレポート) 本文リンク: https://academic.oup.com/ehjcr/article/4/4/1/5859002 【導入】 嚥下障害の定義は、嚥下…
今回のテーマは 【食事の自力摂取】です。 介護施設、在宅での介護を行う場合は、お食事を自分で食べれるか/介助が必要か、によって介護負担が大きく変わってきます。 食事の自力摂取が可能かどうかの評価・判断は、 ・道具の使用 ・運動機能(麻痺・巧緻性…
【高次脳機能障害】の生活支援に関するおすすめの本 今回はまた本のご紹介です! テーマは「生活を見据えた高次脳機能障害支援」 ◆目次◆ 【高次脳機能障害】の生活支援に関するおすすめの本 認知関連行動アセスメント 森田秋子 生活を支える高次脳機能リハビ…
◆目次◆ 見当識障害への対応 現実見当識訓練(リアリティーオリエンテーション/RO) おわりに… 見当識障害は認知症の方の多くに認める症状ですね。 見当識とは 【時間や場所、人物などの周囲の状況を正しく認識する能力】*1のことを指します。 見当識には大き…
◆目次◆ 段階的摂食訓練 嚥下調整食の学会分類 刻み食・ペースト食では摂取カロリーが低下する 高齢者の栄養スクリーニング・必要栄養量の計算方法 適切な食形態を提供できる施設を目指して… おわりに… 段階的摂食訓練 摂食訓練の基本ーsafe swallow と err l…
ベッド上でも、車いす座位でも、食事時には足の裏がしっかりと地面に接していることが必要です。 嚥下と足底接地に本当に関係があるの? と思う方も多いでしょう。 足場が不安定な場所で重いものを持ち上げようとする時を想像してみてください。 しっかりと…
今回は本のご紹介です。 私が新人の頃から中堅?の現在に至るまで、臨床をともにしてきた本をおすすめポイントとともにご紹介させていただきます。 現在私は「特養ST」なので、「特養」=生活期・高齢者の摂食嚥下障害への対応に使える本を中心に選んでみま…
急変対応は何度こなしてもドキドキしますよね…。 先日夜勤時、訪室すると【嘔吐+左方向の共同偏視+痛み刺激に反応無】の状態でした。 救急搬送され、診断は【左の広範な脳梗塞】でした。 皮質の脳梗塞・出血では病側を向く共同偏視が出現し、 小脳出血では…
気付きの段階 知的アウェアネス以前の段階 知的アウェアネスの段階 知的アウェアネスを促すアプローチ 体験的アウェアネス 体験的アウェアネスを促すアプローチ 「会話」により気付きを促す方法 体験的アウェアネスを促す際の注意点 予測的アウェアネス 認知…
①個人情報の利用目的 【ST介護職の考え事】(以下当ブログ)では、メールでのお問い合わせ、メールマガジンへの登録などの際に、名前(ハンドルネーム)、メールアドレス等の個人情報をご登録いただく場合がございます。 これらの個人情報は質問に対する回答や…
難聴の種類 伝音難聴 感音難聴 「老人性難聴」の特徴・話し方のポイント 老人性難聴の方への話し方のポイント 施設・ご家庭でよくある「テレビの大音量」問題対策 おわりに… 「〇〇さん!!」と耳元に口を寄せて大きな声で声掛けをしている…。 どこの施設や…
アパシーの定義・「抑うつ」との違い アパシーの分類とその対応 ①認知処理障害によるアパシー ②情動感情処理障害によるアパシー ③自己賦活障害によるアパシー 自発性・アパシーの評価方法 やるきスコア Vitality Index 標準意欲評価法(CAS) 一日ずっと座っ…
介護・医療現場は体力仕事が多いです。 夏場のオムツ交換、入浴介助。必死にこなして、気づけばメイクは総崩れでボロボロ… 眉毛が落ちても、黒い涙が流れても、ベースメイクは守っていたい!! そんな思いで、 【夏場・汗をかいても大丈夫!化粧崩れを防ぐ化…
OHAT(Oral Health Assessment Tool)とは? OHATの使い方 OHAT評価項目の注意点 ・口唇 ・舌 ・歯肉・頬粘膜 ・唾液 ・歯 ・義歯 ・口腔内清掃状態 おわりに… OHAT(Oral Health Assessment Tool)とは? OHATの評価用紙は↓のURLからダウンロードできます。 h…
食事の介助とは 食事介助の手順 ①姿勢を整える ②口腔ケア ③食事の介助 ④口腔ケア ⑤姿勢を戻す おわりに… 食事の介助とは 食事介助とは、箸やスプーンを持てない、うまく食事を飲み込むことができないなど、ひとりでうまく食事できない方のために介助を行うこ…
咀嚼を必要とする嚥下=プロセスモデル Stage Ⅰ transport proessing(咀嚼) 舌の動き 軟口蓋の動き 舌骨の動き stage Ⅱ transport 「牛乳を噛んで飲む」のは危ない 咀嚼を必要とする嚥下=プロセスモデル プロセスモデル 液体嚥下やゼリー・ペースト食の丸…
コミュニケーション障害とは? ADのコミュニケーション障害の特徴 言語機能低下によって生じる症状 注意機能低下・情報処理能力低下による症状 ADの重症度と談話の特徴・かかわり方のポイント コミュニケーション障害とは? コミュニケーションとは、ラテン…
嚥下のモデル 先行期 開口拒否への対応 ため込みへの対応 嗜好の変化 おわりに… 嚥下のモデル 今回は嚥下のモデルについてまとめていきます。 嚥下のモデルには大きく「液体嚥下のモデル」と「咀嚼嚥下のモデル」があります。 まずは「液体嚥下のモデル」に…
認知症は高次脳機能障害か? 認知症の高次脳機能評価・目標設定の難しさ 認知症の高次脳機能評価・訓練立案の考え方 観察評価の色々 おわりに・・・ 認知症は高次脳機能障害か? 日本の高齢化率 日本はかつてない高齢化社会へと突入しています。 2018年に高…
頸部聴診は怖くない! 頸部聴診の方法 嚥下音・呼吸音の評価 頸部聴診を勉強するためにお勧めの本 【咽頭マイク】を使ってみよう! 頸部聴診は怖くない! 嚥下機能の代表的な検査の一つに、「頸部聴診法」があります。 RSST、MWST、FTとSPO2や呼吸状態の評価…
食事介助の現実 一口量はどのくらいが適切か? ①咽頭期障害の有無 ②口腔・咽頭残留 ③口腔期(咀嚼・食塊形成・送り込み)がスムーズに惹起する 食事介助の現実 食事介助 医療にしても介護にしても、基本的に人手不足でどこの現場もとても忙しいです。 食事介…