食事の姿勢は足底接地が重要!ー牛乳パック足置きの作り方
ベッド上でも、車いす座位でも、食事時には足の裏がしっかりと地面に接していることが必要です。
嚥下と足底接地に本当に関係があるの?
と思う方も多いでしょう。
足場が不安定な場所で重いものを持ち上げようとする時を想像してみてください。
しっかりと固定された足場での作業よりも、力が発揮しにくいと思います。
頭頚部は体という土台の上に乗っかる構造になっています。
土台が不安定だと、頭頚部は不安定な足場に立っているのと同じ状況になります。
そのため、十分な力を発揮しにくくなります。
膝関節90度の足底接地が効率的な嚥下関連筋群の運動に有意に効果があること、また足底接地が咀嚼リズムの安定性に重要である事、などが論文で出てきています。
よし!じゃあちゃんと足をつけよう!
と思っても、小柄な高齢者の方や施設で車いす調整が難しいところではそのままでは足底接地がうまくいかないことが多いですよね…。
太めの雑誌(ジャ○プ)なんかで調整するのも可能ですが、私がよく作って施設で使っている牛乳パック足置きの作り方を今回はご紹介します!
牛乳パック足置きの作り方
材料:牛乳パック×9本分(もろくてもOKなら6本でも可能)
ガムテープ/ビニールテープ
◆作り方◆
①口を開けて四すみを縦に切り込みを入れる。(全部で3本分)
②底・口の部分を切り落として開く。(全部で6本分)
③底・口を切り落とした牛乳パックを蛇腹におる→切り込みを入れた牛乳パックに入れる。(1本の中に2本分の蛇腹を入れる)
1本の中に1本分の蛇腹でも作れますが、少しもろくなります…
中に新聞紙をぎっちぎちに詰め込むのもOKです!(新聞紙を詰める作業はできる利用者さんが多いので、利用者さんに手伝ってもらって作ることもできます)
④口をガムテープで閉じる→同じものを3個作って合体!!
テープでぐるぐるまきにして…
こんな感じで完成です!
写真は足の小さい方に使う用に2個で作ってます!
縦向きにして4つ並べて合体させた大きさが、一般的で使いやすいと思います。
その方の体格に合わせて、大きさを変えて作っていくことができます。
◆注意点◆
蛇腹(W)の上向きが上になるように使うと耐久性が上がります!
蛇腹(W)がの折り目が上になるように使うととてももろいです…
矢印の方向を上下で使うと◎
写真の左右方向を上下で使うと、蛇腹がそのまま潰れてしまいすぐにへこんでしまいます…
おわりに…
牛乳パックがあれば、案外簡単に作れます!
牛乳パックが無いときは、中に新聞紙をたくさんつめこんでも作れます!
利用者さんにまるめて詰め込んでもらっても良いかと思います。
是非ご活用ください!!