ST介護職の考え事

認知症・高次脳機能・ケアについての覚え書き

記憶障害

認知症の記憶障害「同じことを何度も聞く」への対応ー記憶障害の外的補助手段ー

認知症の「同じことを何度も聞く」症状への対処法 ローテクエイドーメモ帳の活用法 全面付着の付箋を手の甲や腕に貼る 帽子式目の前メモ帳 ローテクエイド-ホワイトボード・伝言板 ミドルテクエイドーICレコーダー ICレコーダー活用法-アラーム機能- ICレコ…

【ケア・介護に役立つ記憶の評価】行動・会話から「記憶」を評価するー認知症の記憶障害評価②ー

前回は記憶の行動観察評価・評価スケールについてまとめました。 ryo-kobayashi.hatenablog.com それを踏まえて、今回は評価スケールをつけるにあたって、会話や行動から記憶を評価するポイントをまとめていきます。 会話・行動から見る記憶障害の評価 評価…

行動観察での記憶障害の評価-認知症の記憶障害評価-

記憶障害は認知症の中核症状の一つです。 記憶障害の程度や、残存する記憶に関する機能の特性を知ることは、その方のケアをより良いものへするために必要なことです。 しかし、多くの認知症の方に対して、既存の検査バッテリーを用いた評価は負担が大きい+…

【特養STが選ぶ】生活を見据えた高次脳機能障害対応(リハビリ)おすすめの本

【高次脳機能障害】の生活支援に関するおすすめの本 今回はまた本のご紹介です! テーマは「生活を見据えた高次脳機能障害支援」 ◆目次◆ 【高次脳機能障害】の生活支援に関するおすすめの本 認知関連行動アセスメント 森田秋子 生活を支える高次脳機能リハビ…

ユマニチュード的排泄介助

ユマニチュードの技術 ユマニチュードはイヴ・ジネスト、ロゼット・マレスコッティの二人によって作り出された、知覚・感情・言語による包括的コミュニケーションメソッドです。この技法は「ケアする人とは」「人とは」「ケアとは」を問う哲学と、それに基づ…

記憶障害②~記憶の過程~

記憶の過程は三段階! 記憶は、新しい情報の取り込み、取り込んだ情報の保存、保存された情報の再生という三段階の過程を含み、これらを登録(符号化)、貯蔵、検索と呼ぶ。 標準言語聴覚障害学 高次脳機能障害学p145 記憶は 登録(符号化)→貯蔵→検索 の三…

記憶障害①~記憶の種類~

記憶の種類 認知症と言えば「記憶障害」 何度言っても覚えられない。ついさっきの出来事をもう忘れてしまう。 そんなイメージを多かれ少なかれ、持っていらっしゃるかと思います。 「覚えられないから、忘れてしまうから、記憶障害がある」というのは間違い…