アパシーの定義・「抑うつ」との違い アパシーの分類とその対応 ①認知処理障害によるアパシー ②情動感情処理障害によるアパシー ③自己賦活障害によるアパシー 自発性・アパシーの評価方法 やるきスコア Vitality Index 標準意欲評価法(CAS) 一日ずっと座っ…
介護・医療現場は体力仕事が多いです。 夏場のオムツ交換、入浴介助。必死にこなして、気づけばメイクは総崩れでボロボロ… 眉毛が落ちても、黒い涙が流れても、ベースメイクは守っていたい!! そんな思いで、 【夏場・汗をかいても大丈夫!化粧崩れを防ぐ化…
OHAT(Oral Health Assessment Tool)とは? OHATの使い方 OHAT評価項目の注意点 ・口唇 ・舌 ・歯肉・頬粘膜 ・唾液 ・歯 ・義歯 ・口腔内清掃状態 おわりに… OHAT(Oral Health Assessment Tool)とは? OHATの評価用紙は↓のURLからダウンロードできます。 h…
食事の介助とは 食事介助の手順 ①姿勢を整える ②口腔ケア ③食事の介助 ④口腔ケア ⑤姿勢を戻す おわりに… 食事の介助とは 食事介助とは、箸やスプーンを持てない、うまく食事を飲み込むことができないなど、ひとりでうまく食事できない方のために介助を行うこ…
咀嚼を必要とする嚥下=プロセスモデル Stage Ⅰ transport proessing(咀嚼) 舌の動き 軟口蓋の動き 舌骨の動き stage Ⅱ transport 「牛乳を噛んで飲む」のは危ない 咀嚼を必要とする嚥下=プロセスモデル プロセスモデル 液体嚥下やゼリー・ペースト食の丸…
コミュニケーション障害とは? ADのコミュニケーション障害の特徴 言語機能低下によって生じる症状 注意機能低下・情報処理能力低下による症状 ADの重症度と談話の特徴・かかわり方のポイント コミュニケーション障害とは? コミュニケーションとは、ラテン…
嚥下のモデル 先行期 開口拒否への対応 ため込みへの対応 嗜好の変化 おわりに… 嚥下のモデル 今回は嚥下のモデルについてまとめていきます。 嚥下のモデルには大きく「液体嚥下のモデル」と「咀嚼嚥下のモデル」があります。 まずは「液体嚥下のモデル」に…
認知症は高次脳機能障害か? 認知症の高次脳機能評価・目標設定の難しさ 認知症の高次脳機能評価・訓練立案の考え方 観察評価の色々 おわりに・・・ 認知症は高次脳機能障害か? 日本の高齢化率 日本はかつてない高齢化社会へと突入しています。 2018年に高…
頸部聴診は怖くない! 頸部聴診の方法 嚥下音・呼吸音の評価 頸部聴診を勉強するためにお勧めの本 【咽頭マイク】を使ってみよう! 頸部聴診は怖くない! 嚥下機能の代表的な検査の一つに、「頸部聴診法」があります。 RSST、MWST、FTとSPO2や呼吸状態の評価…
食事介助の現実 一口量はどのくらいが適切か? ①咽頭期障害の有無 ②口腔・咽頭残留 ③口腔期(咀嚼・食塊形成・送り込み)がスムーズに惹起する 食事介助の現実 食事介助 医療にしても介護にしても、基本的に人手不足でどこの現場もとても忙しいです。 食事介…
ムセるなら、とりあえず「とろみ」をつければいいか? 「〇〇さん最近よくムセるから、とろみを濃くしませんか?」 言語聴覚士として特養で働いていると、こんな相談を受けることがよくあります。 「嚥下障害=食事でムセる=とろみをつける」 という単純な…
咽頭で食塊は左右に分かれ流入する! 食事姿勢としての「側臥位」 完全側臥位法 頸部回旋と側臥位 咽頭で食塊は左右に分かれ流入する! 喉頭 まず、のどへ送り込まれた食塊の流れについて考えてみましょう。 奥舌にそって送り込まれていく食塊は、喉頭蓋で一…
「食べやすい姿勢」「誤嚥しにくい姿勢」 特養で働いていると、食事が来たとたんにセッティングしていたリクライニング車いすの角度を90°近くに戻していくスタッフの方がたまにいらっしゃいます。 もちろん良かれと思ってのことです。 「寝たまま食べたら…
なぜ頸部伸展位は危ないのか 食事介助の際、「上向きにならないように」「顎が上がらないように」という注意点はどんなものにも記載してあることが多いです。 上を向いている・顎が上がっている状態を「頸部伸展」している状態と言います。 この頸部伸展位は…
ユマニチュードの技術 ユマニチュードはイヴ・ジネスト、ロゼット・マレスコッティの二人によって作り出された、知覚・感情・言語による包括的コミュニケーションメソッドです。この技法は「ケアする人とは」「人とは」「ケアとは」を問う哲学と、それに基づ…
「失認」とは? 失認agnosuaは、要素的感覚の障害、知能の低下、注意の障害、失語による呼称障害、刺激に対する知識(意味記憶)のなさの、いずれにも帰することのできない、特定の感覚種に限った対象認知の障害と定義される。 標準言語聴覚障害学 高次脳機…
行動・認知モデル(山鳥モデル) 山鳥モデルの特徴 それぞれの認知能力について 最後に… 行動・認知モデル(山鳥モデル) 高次脳機能障害を考えるモデルとして、以前Ruskの神経心理ピラミッドについて整理していきました。 ryo-kobayashi.hatenablog.com ryo…
改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R) 長谷川式概説・注意点 長谷川式の各項目について 改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R) 認知症の検査と聞いて、最初に頭に浮かぶのが長谷川式(HDS-R)ではないでしょうか? 質問項目はたったの9個。5分か…
高次レベル=判断・病識(気付き) 神経心理ピラミッド高次レベルの二つ「判断」「病識」についてまとめていきます。 土台である意識・感情、その上に乗る基盤レベルの注意・情報処理・記憶、それらの機能に支えられ、「判断」「病識」は可能になります。 「…
高次脳の基盤=注意・情報処理・記憶 今回は土台となる意識・感情の上に乗っている「注意」「情報処理」「記憶」についてまとめていきます。 最後の「記憶」はRuskの神経心理ピラミッドでは高次の機能とされています。 一方で、日常生活の観察所見から高次脳…
高次脳機能の階層性 ~高次脳の土台=意識・感情~ 神経心理ピラミッド 神経心理ピラミッドは、高次脳機能の階層性を表したものです。 より高次の働きは、低次の働きが土台としてあって機能しています。 覚醒や発動性といった基礎の部分が障害されていれば、…
「長谷川式」 「認知症の検査」と聞いて最初に思い浮かべるのは、「長谷川式」ではないでしょうか。 とても簡便で、物品記銘に使う道具さえあればどこででも短時間でできて、認知機能をざっとスクリーニングすることができます。 「長谷川式」の中身等はまた…
記憶の過程は三段階! 記憶は、新しい情報の取り込み、取り込んだ情報の保存、保存された情報の再生という三段階の過程を含み、これらを登録(符号化)、貯蔵、検索と呼ぶ。 標準言語聴覚障害学 高次脳機能障害学p145 記憶は 登録(符号化)→貯蔵→検索 の三…
◆目次◆ 「ユマニチュード」って? 「ユマニチュード」の考え方=哲学 「人間らしさを尊重する」ケアとは? 「ユマニチュード」って? 「ユマニチュード」は認知症ケアの手法の一つです。 ケアする人と、相手との絆をどう結ぶのか。 ケアする人が持っている優…
記憶の種類 認知症と言えば「記憶障害」 何度言っても覚えられない。ついさっきの出来事をもう忘れてしまう。 そんなイメージを多かれ少なかれ、持っていらっしゃるかと思います。 「覚えられないから、忘れてしまうから、記憶障害がある」というのは間違い…
認知症の中核症状・BPSD 「認知症のケアで、一番大変なことって何ですか?」 こう聞かれたら、認知症ケアのご経験がある皆様はなんと答えますか? 今まで出会った色んな人、色んなエピソードが頭の中に浮かぶかと思います。 大変なことは本当に様々あって、…
◆目次◆ ~どこからが認知症?定義から考えてみよう~ 認知症の定義・診断基準 認知症かなと思ったら→「日常生活」の変化を捉える ~どこからが認知症?定義から考えてみよう~ 「あの人、最近認知落ちてきたよね…」 つい、そんな風な言い方をしてしまうこと…