特養STが選ぶ!【摂食・嚥下障害】おすすめの本5選
今回は本のご紹介です。
私が新人の頃から中堅?の現在に至るまで、臨床をともにしてきた本をおすすめポイントとともにご紹介させていただきます。
現在私は「特養ST」なので、「特養」=生活期・高齢者の摂食嚥下障害への対応に使える本を中心に選んでみました!
ST学生や新人STをはじめ、摂食・嚥下障害に関心があるセラピスト・医療福祉従事者の方々のご参考になればうれしいです!
【摂食・嚥下障害】☆おすすめの本5選☆
嚥下障害ポケットマニュアル 第4版
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新人STの大多数がポケットに忍ばせているのがこの一冊!
嚥下障害の第一人者ともいえる藤島先生がまとめた嚥下障害の「ポケットマニュアル」です。
名前の通り、スクラブのポケットに入る手帳サイズ。それなのに、嚥下障害の原因~評価~リハビリ~外科的手術まで網羅されています。
「あれ何だっけ?」をぱっと調べるにはもってこいです。
イラストが入って分かりやすい上、説明がとても端的にまとめられています。
間接訓練もイラスト付きで豊富に載っているので、空いている時間にそこをパラパラ見るだけでも面白いです。
認知症患者さんの病態別食支援
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認知症の摂食・嚥下障害について広く活動されている野原先生の著書です。
「注意がそれて食事に集中できない」
「特定のものしか食べない」
など、あるあるの症状に対する評価・対応が丁寧に書かれています。
摂食嚥下障害のキュアとケア
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歯科の視点から摂食嚥下障害の評価・リハビリをまとめている本です。
嚥下障害はどちらかというと耳鼻科の視点から考えられているものが多く、歯科視点からまとめられているものは真新しく感じました。
歯科の視点から作られているため、口腔期の内容がとても充実しています。
姿勢と咀嚼・食塊形成の関係、歯の喪失による口唇や舌の筋肉の変化など、「のど」だけみていると見落としてしまいがちな情報がたくさん載っています!
嚥下関係は一通り勉強したし…と思っている方も、口腔期機能は案外見落としがちな部分だと思います。口腔の加齢変化・義歯の影響などなど、とっても刺激的で面白い一冊です!
姿勢から介入する摂食嚥下 脳卒中患者のリハビリテーション
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嚥下と姿勢は切っても切れない深い深い関係があります!
良い嚥下には良い姿勢が不可欠です。
そんな嚥下と姿勢の関係の勉強(入門)におすすめなのがこの本です。
正常な姿勢とは?どんな姿勢が嚥下に有利か?
姿勢と嚥下の基本的な部分を丁寧に説明してくれています。
基本的な姿勢と嚥下の関係に+して、不良姿勢のリハビリについても触れられています。
症例の写真もたくさん載っているので、視覚的にも何が不良姿勢/良い姿勢かとても分かりやすいです!
食べて治す!頸部聴診法と摂食嚥下リハ実践ノート
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「実践ノート」の名前の通り、STが行う摂食嚥下リハに実践的に役立つ内容になっています。
気管切開患者への摂食嚥下リハの進め方、カニューレ選定などの内容が充実しています。
寝たきり患者さんの廃用変化、頸部聴診と嚥下動態の解釈の部分が、他の本には中々載っていない部分なのでよく見て使っています。
生活期だと簡単にVF/VEできないので、聴診の方法、評価勉強するのに買った一冊です!
QRコードで嚥下音も聞けるしVF画像も合わせて見れるので、嚥下音と嚥下動態をマッチさせるのにとても良い勉強になります!
とっても咽頭マイクが欲しくなりますよ!笑
著者の大宿先生は全国各地で研修を開催されていて、そこで申し込むと少し安く購入できます。
先生の研修もとても勉強になるので、機会があれば参加されて損は無いと思います!